ABOUT Poggenpohl

フレデミール・ポーゲンポールによって設立されたポーゲンポール社で初めて作られたキッチンが「buffets」です。現在イメージされるシステムキッチン的なものではなく、キッチンで使われる家具的な要素が強いものでした。

ポーゲンポール独自のホワイトラッカーを生み出しました。これが後の10層からなる光沢のあるフロントの開発へと繋がる、重要な布石となるものでした。

20世紀初頭の数々のデザイン運動を経て、ポーゲンポールはますます機能とデザインに磨きをかけてゆきました。時間と労働の節約という観点に立ち、キッチンでの労働を組織的に考え開発されたモデルを発表しています。

戦後の復興期にあたる1950年、初の量産体制によるモデル「form1000」を発表。ユニットで構成された世界初のシステムキッチンとして賞賛を浴び、1953年のRKWエキジビションにおいて第1位を獲得。現在のシステムキッチンの原形となった貴重なモデルです。

キッチンでの労働を人間工学と労働生理学に基づいて分析し、ポーゲンポールの基礎となる基本モジュールを完成させました。
この記念すべきモデルは「FORM2000」と呼ばれ、このとき完成した基本モジュールは、変更することなく現在のモデルにも応用されています。

この年、11種類のフロントと、300種類のユニットの生産を開始し、世界14ヵ国に輸出されるキッチンのトップブランドに成長。その後1988年には世界44ヵ国に輸出されるまでに成長し、その信頼性の高さから各国王室や首相公邸などでも愛用されています。

この年、FORM2000を全く新しいデザインコンセプトのもとに進化させた「FORM2400」＝現在のEXCLUSIVEを発表しました。1990年に発表されたこのモデルは、強烈なデザインインパクトを世界に与え、同年優秀なプロダクトデザインを表賞する「イタリア賞」を受賞しました。

この年に開発されたフロントシリーズは、ペットボトルと同じ素材のペットフォイルシート（再利用可能な地球環境に優しい素材）でコーティングされており、このことで、ヨーロッパ環境監査法人より、環境優良企業であることの認定証を与えられました。

アルミニウムでできた先進的なデザインのAL888と、セグメントと呼ばれる新しいプロポーションを持ったSX450というふたつの画期的なモデルを2000年に発表しました。SX450は翌年シカゴ美術館が主催するアメリカデザインアワードの「グッドデザイン賞」を受賞しました。

キッチンとリビングの境界線を無くしたユニットデザイン、トールユニットとウォールユニットを壁の中に埋め込む技術とアイデア。建築とインテリアがより融合しはじめたキッチンの進化系、それが＋INTEGRATION、ポーゲンポールの新たな挑戦です。

数々の名車のデザインを手掛けてきたポルシェデザインとのコラボレーションにより、「Kitchen for Men（男性のためのキッチン）」というコンセプトで誕生した「P’7340」。キッチンで活躍する男性を思い描いた、ポーゲンポールからの新たなライフスタイルの提案です。

リビングとキッチンを繋ぐダイナミックなアーチを設け、一体感のある空間を生み出した「＋ARTESIO」がデビュー。
キッチン、壁、天井のユニットがそれぞれモジュール化され、建築的なアプローチで空間全体を捉えることに成功しました。

ポルシェ・デザインとのコラボレーション・キッチン「P’7340」の世界的な成功を受け、コンセプトはそのままに、水平と垂直の建築的なラインを際立たせ、さらに研ぎ澄まされたキッチンを提案する「P’7350」を発表。このモデルの登場により、キッチンライフの提案の幅がさらに拡がりました。